レーザ・アークハイブリッド溶接
Laser arc hybrid welding
レーザ・アークハイブリッド溶接とは
富山で初!富山から発!
レーザ溶接とアーク(MIG)溶接のハイブリッド溶接技術で、
それぞれのメリットを活かし、デメリットを減らした新技術です。


レーザ・アークハイブリッド溶接の特徴
レーザ・アークハイブリッド溶接とは、レーザ溶接の深い溶け込みが可能だが仕上げで傷付いたように見えるネックと、アーク(MIG)溶接のキレイな仕上げが可能だが単体では溶け込みが浅いという両者のネックを解消し、メリットだけを最大限活かした画期的な溶接技術です。
そのため、少ない熱影響で素材へのダメージを抑えつつ強度・見た目にもこだわれます。また、溶接が難しいと言われているアルミ合金などにも使用できます。
当社では、現在日本に数少ないレーザ発信器を使用し独自研究開発した方法にてアルミ合金中板厚(10mm程度)の実用化に成功しています。
レーザ溶接・アーク溶接・ハイブリッド溶接の違い
レーザ溶接

メリット
- エネルギーを局所的に与えることができ短時間で溶接が可能である
- 電流・電圧・磁力影響が少ない
- 人為的に制御がしやすい
デメリット
- レーザスポット径が微細なため溶接個所の密着精度や溶接面の管理が必要
- 接合面の管理を怠ると溶接欠陥(割れ・気泡)が発生しやすい
- レーザ光の遮光対策を安全かつ厳重に行わなければならない
アーク(MIG)溶接

メリット
- TIG溶接に比べ溶接速度が速く連続溶接が可能である
- 溶接ビードがのウロコ紋が綺麗にし出来上がる
- アルミ合金薄板においては最適とされている
デメリット
- シールドガスが高価である
- 発生した溶接変形は、金属組織が固定されてしまうので修正がほぼできない
- 溶接時の溶け込み深さが浅い
ハイブリッド溶接

メリット
- MIG溶接のように、溶接ビードが滑らかで溶接時の変形を少なく出来る
- レーザ単体溶接やMIG溶接より溶け込みを深くできる
- レーザ溶接で言われていたルートギャップ管理が容易になった
デメリット
- レーザ溶接部の消耗品の劣化を起こしやすい
- 溶接装置にケーブル類が多く小回りが利かない
- 溶接時の溶け込み深さが浅い
各溶接技術における溶接断面の比較

レーザ溶接

アーク(MIG)溶接

レーザ・アークハイブリッド溶接
※ 上記写真は溶け込み深さを確認している見本であり本溶接時にはブローホール対策の技術は確立済みです